現在、星槎(せいさ)大学が開講されている「支援教育専門士養成プログラム」を受講中です。
「支援教育専門士養成プログラム」というのは、文部科学省認定の履修証明プログラムで、学校教育法第105条に定められた「履修証明制度」に基づき設定されています。
「支援教育専門士養成プログラム」を受講した理由
より良い教育や学びの効果を考えるにあたって、発達や心理のことを今一度学修したいと思いました。
中でも、学習障害について学ぶことは、学習に必要なスキルや具体的な支援方法についての知見を深め、すべてのお子さんの可能性を広げることに役に立つのではないかなと思いました。
もともと、子どもの頃から、学校ってもっと楽しいところにならないものだろうかという疑問がありました。
「楽しい」を実現するために、子ども一人ひとりの発達や心理に沿った学校教育ができないものだろうかと思い、大学で「教育心理学」を学ぼうと思ったのです。
ですが、20数年前の京都大学の教育心理は、心理療法を主眼としたユング系の臨床心理学が中心で、私が学びたいと思っていた、「人、特に子どもの教育にからめた(認知)心理学」の講座はありませんでした。
認知心理学は、認知科学の一分野で、人がものを覚えたり、理解したり、学んだりする仕組みについて考える心理学です。
この30年の間に大きく発展した認知心理学を、教育と関連づけて学びたいと思っていたところ、「支援教育専門士養成プログラム」に、たどり着いたというわけです。
認知心理学は、人工知能(AI)や、神経科学とも密接で、これからの社会、教育に欠かせない視点だと思います。
「支援教育専門士養成プログラム」で学べること
ASD、ADHD、LDなど、いわゆる発達障害といわれるもの
WISCやK-ABCなどの心理検査とアセスメント
特別支援教育
インクルーシブ教育
ギフテッド、2E教育
認知心理学
応用行動分析学
臨床心理学
教育や学びのユニバーサルデザイン
教育の個別化・個性化
多様な子どもたちへの具体的なアプローチ、支援方法
教育カウンセリング
これら、プログラムに指定されている科目以外に、教育心理学で不登校やいじめについても学修しています。
これらを受講を通して、子どもの発達や心理について多面的に学ぶことができ、また、教育方法・支援方法についてもさまざまに知ることができました。
この世界に同じ人というのは存在せず、すべてのお子さんの、そして、すべての人の、発達や認知に、一人ひとりの違い・個性があります。
ですから、「◯年生」とか「◯歳」といったものでひとまとめにする教育には無理があるだろうと思います。
子ども一人ひとりの能力、ポテンシャル、興味・関心などに合わせて、「楽しい」が生まれる学びを作り、習得、達成、伸張の保障をしたいと思っています。
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