対話型学習では、生徒さんの学習に足りないところ、弱いところ、間違えやすいところを見極めながら、それらが伸びるような教材を使って学習を進めています。
まず問題を解いてもらって、考え方や解き方のくせを見ます。
全般的によく見られるのが、問題文や国語であれば本文を読まずに、選択肢から問題を解いてしまう傾向です。
問題といえども、文章は作者からのメッセージですし、問題は、出題者からの呼びかけです。
「相手は何を言っているのかな?」「何を聞いているのかな?」
と、相手からのボールを受け取り、
「何を答えればいいのかな?」
と、自分の投げるボールを考える必要があります。
これは、まさにコミュニケーションです。
パターンで覚えてしまったり、テクニックで対処するという方法もありますが、複雑な文章にはなかなか通用しません。
そして、最近の問題は問い方が複雑化していますし、テストという場面を離れても、ネット上にある玉石混合の情報をしっかり読んで把握し、取捨選択していく力はとても大切です。
そんなことも考えながら、
「この教材を使うといいかな」「こっちのアプローチの方が入りやすいかな」
と、生徒さん一人ひとりにあった教材を吟味していきます。
あらかじめパッケージングされた教材を機械的にこなしていくわけではないので、教材探しは時間のかかる作業ではありますが、一人ひとりにあった教材をあれこれと考えるのは、楽しくワクワクする時間でもあります。
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